活動のご報告
7回目になる今年の植樹は3月の2週に分けて行いました。
3月10日、京都工学院高校(京都洛陽高校)の生徒5人と引率の先生2人が参加してくれました。同校は、これまでも毎年参加していて、先生とはすっかり顔なじみになっています。また植樹に参加した生徒が卒業してからもつづけて参加するなど、自分たちが被災地に植えた桜と、それに込めた思いを、先輩から後輩につないでいるように思えます。今年もまた、昨夏、下草刈りに参加してくれた生徒2人が参加してくれました。
今回はモビリアの中心部分に植えてもらいました。既報のとおり、モビリアは震災前はオートキャンプ場で、震災後はキャンプサイトに木造一戸建て仮設住宅、広場には長屋式の仮設住宅を作って300人余が暮らす陸前高田最大の仮設住宅団地となっていました。自宅再建が進み各地の仮設が取り壊され、いまだ住宅再建ができないでいる方を集約するためにモビリア仮設に移動するために、80人ほどが住んでいます。
私たちはこれまでここに480本の桜を、主に周回道路など周縁部に植えてきましたが、中心部は最後の仕上げとなります。
20本を植えたあと、先輩たちが植えた桜の生長を見て回りました。
翌日は、震災7年目で、行事に参加したそうです。
3月18日には、こちらも毎年参加してくれている新橋「有薫酒蔵」のおかみ一統27人が同じ場所に植えてくれました。
それに先立つ3月17日、震災直後に学生や若手社会人で結成したボランティア組織「東北きずなの会」のメンバー9人が先発隊として、これまでも続けてきた大槌町での活動の後、陸前高田に入り、当プロジェクトのメンバーと交流を持ちました。9人の中には社会人新人の会員もいて、「きずなの会」が震災後も増えているのは頼もしい限りでした。
18日には後発メンバーが合流して植樹をしました。今回も懐かしい顔のほかに、被災地に来るのは初めてだという若い方も参加していて、「おかみ」夫妻の変わらぬ姿勢が新たなメンバーの参加を促しているようです。
一行はこれまでに自分たちが植えた桜の生長を見、花見ができるのもそう遠いことではないと確認しました。最後に先発隊の隊長でもあるK氏(伝説の慶大応援団長といわれているという情報あり)の指揮で陸前高田と我らが桜にエールを贈りまし た。