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陸前高田さくらプロジェクト

活動のご報告

4年目の植樹 長部高台移転地を囲む尾根に

 3月21、22日の2日間にわたって、長部地区の集団高台移転地を囲む山の尾根に紅山桜140本を植えました。
 それに先立つ20日、竹駒保育園に1本、植えました。同保育園は震災後、移転したものです。

 21日午後、京都・洛陽工業、堀川高校の41名が市内見学のあと植樹に参加してくれました。 両校は合同で京都から遠路バスでやってきました。洛陽工業は3年連続、昨年は西大和学園、今年は堀川高校と連携しての参加。洛陽工業の参加者の中には昨年も参加した生徒もいました。彼らは昨年植えた普門寺の桜の生長を気にしていて、植樹の後に行くのだと言っていました。 両校の生徒はかつての金山跡で温泉施設となっている玉の湯の大部屋に宿泊しました。
 また、3年連続で、愛知・春日井の「マルト水谷」の募集に応募して参加した26名も一緒に植樹をしてくれました。参加者には小学生の女子、四国在住の女性もいて、2日間にわたって熱心に植樹をしてくれました。この名古屋グループは、支援の一環として、米崎町の「カキ小屋」で昼食をとってから参加してくれました。
 写真でもわかるように、移転地の北側は長円寺に隣接する小高い山で、尾根からは高田の街と広田湾を望むことができます。1キロ弱の長い尾根部分を、苗木やスコップ、水の入ったポリタンクを運ぶなどして約100本を植えました。

 1日目の植樹終了後、洛陽・堀川の代表8名が、竹駒地区の高台移転地、桜ニュータウンに住民の方と一緒に4本の桜を植えました。ここには、4月11日、「有薫酒場」の松永夫妻と慶応大「福沢文明ゼミ」の皆さんが、20本を植えます。

 22日は昨日に引き続く名古屋のグループに、静岡・藤枝東高校の17名が加わって、月山神社裏の丘に40本を植えました。藤枝東高は到着直後の作業となりました。
 小高い見晴らしの良い丘の上に、昨年参加してくれた西大和学園のご尽力により吉野山保勝会・ダイワハウスから寄贈された吉野桜3本を植えました。
 名古屋のグループは、長部の浸水地に10本を植えました。当プロジェクト顧問の大坂氏の宅地跡で、氏はここに将来分散してしまった地区の皆さんが集まれる施設を建設する計画です。
 その後一行は市内の「気仙大工左官伝承館」で震災語り部の話を聞き、食後、移動して普門寺で熊谷和尚の法話を聞きました。和尚は昨年植えた桜のうち身元不明者の共同墓地側に植えた4本が鹿害にあっていることを気にしていました。植え直しと鹿対策をすることにしました。最後に モビリアに移動して肥料を施しました。
 今期の植樹は予定通り終了することができました。参加してくれた皆さん、寄付をしてくれた皆さんに感謝いたします。
 夏場の下草刈り、鹿対策と予想された事態に対処することが新たな課題として出てきました。鹿対策に関しては薬品を購入済みで冬季に備える予定です。今後もご支援をお願いいたします。