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陸前高田さくらプロジェクト

活動のご報告

さくらっ娘隊、3年目の被災地陶芸教室

 愛知県常滑市を中心に女性陶芸家が被災地支援のために結成、当プロジェクトと連携しながら活動を続けている「さくらっ娘隊」が、今年も被災地でお地蔵さん作りの陶芸教室を開催しました。今年は常滑からの6人に加え、茨城県笠間の女性陶芸家も参加しました。
 7月5日は、米崎中学校仮設住宅の方を中心に約30名が参加して、米崎中の調理実習室で行われました。

 翌6日、午前中に元広田水産高校仮設の集会所で、午後はモビリア仮設の集会所で開催しました。モビリアは3年連続での開催です。
 それぞれの会場では、さくらっ娘隊の被災地活動に参加しなかったメンバーが作ったタルトなどでお茶を飲み交歓しました。

 7日は、県立大船渡病院、県立釜石病院でお地蔵さん作りをしました。さくらっ娘隊にとって陸前高田以外での開催は初めてのことです。2か所とも、看護師さん、職員の方が中心となって、仮設住まいの方々に呼びかけて開かれました。
 両病院は、今回の震災で大きな被害を受けた岩手県沿岸部の中核的医療を担いました。医師、看護職員の方も多くが被災しながら、泊まり込みで医療活動を行ったそうです。大船渡病院が震災時の記録をまとめた『朝陽のあたる丘』は、大災害時の医療機関の貴重な記録になっています。
 釜石病院では、妹さんと娘さんを亡くされたご婦人が二つの顔のお地蔵さんを作りました。二人がしっかりと抱き合っているようでした。大好きだったおばあさんを亡くされた看護師さんは、和裁が得意でいつも体を傾けていたおばあさんに似せて、少し傾いた和服を着たお地蔵さんを作りました。震災から3年が過ぎてなお、外からはうかがい知れないそれぞれの思いをお地蔵さんに仮託しているようで、あらためて被災の大きさ深さを知らされました。

 8日、さくらっ娘隊は「五百羅漢」運動をしている普門寺を訪れ、その後、被災地支援を兼ねた南三陸鉄道・盛-吉浜の小さな旅をしました。なお、さくらっ娘隊は、今回の活動報告を兼ねて8月7日から、常滑市陶器会館で「さくらっ娘隊がゆく――2014」を行います。被災地の「モビ母の会」とコラボして製作している「およね袋」などの販売も行います。
(詳しくはフェイスブック「さくらっ娘隊」をご覧ください)