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陸前高田さくらプロジェクト

活動のご報告

陶芸教室が開かれました

 8月28日、モビリアの仮設住宅集会所で陶芸教室が行われました。
 モビリアは、広田半島の山中にあるオートキャンプ場で、震災直後は避難所になっていました。現在は、キャンプサイトに一戸建て木造仮設住宅が100戸弱、長屋式のものを含めて167世帯が入居する陸前高田最大の仮設住宅になっています。

 教室には、モビリア在住の20人の方と、市内の他の仮設住宅から4人の方が参加しました。
 指導したのは、愛知県常滑の女性陶芸家7人。「さくらプロジェクト」の呼びかけに応じて行ったことから「さくらっ娘七つ星隊」を名乗り、胸に桜を描いたお揃いのTシャツを作る力の入れようでした。

 今回はリーダーの森さんの作品をお手本に、お地蔵さんを作りました。
 ある女性は、土をいじるのは今回が初めてにもかかわらず、津波で失った陶人形のお地蔵さんを作るためにスケッチを持参して格闘していました。長年大事にしてきた特別のものらしく、出来上がった時には目を赤らめていました。
 参加した皆さんは大変熱心で、9時半に始まった教室は休みなく12時を過ぎても続けられ、その集中には静かな熱気が感じられました。

 食事をとりながらの懇親会では、次の機会が話し合われるほどでした。
 出来上がった作品は、愛知に運ばれ、素焼き・本焼きされて、10月末には皆さんに送られることになっています。

 今回の試みから、窯があればよいという話が出ました。仮設住宅は法律では2年が限度ですが、現状から考えて長期化はまぬかれず、焼き物教室を作りたいということでした。
 不要な窯や轆轤など提供してもよいという方がいらっしゃれば、ぜひともご連絡ください。(2012年9月1日)