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陸前高田さくらプロジェクト

活動のご報告

第1回目の植樹を行いました

 3月24日、第1回目の植樹を行いました。皆様から寄せられた募金で1.5メートルの苗木70本、花芽を持った3本を小泉地区に植えました。生長の様子は随時お知らせいたします。

 前夜は雪が降り当日は雨の予報で心配されましたが、日陰に雪が残っていたものの晴れ上がり、無事に植樹することができました。
 植えてくれたのは、予告しましたように、「真鍋の桜保存会」に引率された茨城県土浦市の真鍋小・土浦2中の児童・生徒15名、父母等、計40名です。また、当日、仮設住宅を訪問して花の鉢を贈るなどの活動で来ていた岐阜北高校の50名が一緒に植えてくれる、うれしい飛び入りがありました。
 一行はまず、高田小学校を訪ねました。休みにもかかわらず木下邦男校長が出迎えてくださいました。木下校長は、今も津波の跡が残る体育館で学校の被災の実態をお話ししてくださいました。

 その後、街を一望できる同小の3階ベランダに移り、街の被災の様子を話していただきました。それまでは3階からでも海は見えなかったということですが、街が消え、地盤沈下で海岸線が水没したこともあって、海がすぐ近くに見え、被災の大きさが実感されました。

 会議室に移って、校長から子供たちの被災の状況をくわしくお話しして頂きました。(このことは別稿でおしらせします)
 その後、保存会から高田小に「真鍋の桜」の目録および桜のパネルが贈呈され、子供たちからは被災地の子供たちに寄せた文集が校長に手渡されました。

 小泉地区に移動した一行は、来合せていた岐阜北高校の学生と一緒に、避難所になっていた公民館で、食事をとりました。今は仮設住宅に暮らすお母さん方が、前日から準備して食事を作ってくださいました。

 食事の後、避難所の代表をしていた馬場さん、新沼さんから避難生活を話していただきました。50畳の畳のある公民館に、16歳から93歳まで、最大で96人が暮らしたそうで、実際にそこにいると、当時が実感できました。
 また、被災時、行き場をなくしこの避難所で暮らした花巻東高校の村上教頭からも話を聞くことができました(岐阜の高校生は村上先生の呼びかけで来たものです)。

 その後一行は、地区の人たちが用意してくれたシャベルを手に桜の苗を植えました。同時に、保存会が用意してくれた300本の菊の苗を植えました。桜は咲くまで時間がかかりますが、菊は秋には咲くことでしょう。

 最後に区長さんたちと一緒に公民館の前に3本の桜を植えました。

 地区の皆さんと記念写真を撮った一行は、岐阜の高校生は街の中心部まで歩いてから、土浦の一行は「さくらプロジェクト」の代表が街外れまで案内してから、それぞれ帰途につきました。かかわってくれたすべての人に感謝いたします。
 末尾になりますが、私たちの趣旨に賛同して苗木を廉価に譲ってくださり、指導もしてくださった埼玉県の「川口園芸販売」の柴道典宏代表に感謝いたします。
 今年の秋にも植樹をいたします。皆さんのご協力をお願いいたします。